何回やっても同じクオリティ。オリンピック体操で感じた正確性は、陶芸にも通じるものがある
オリンピックで体操の橋本大輝選手は、演技の正確性のスコアが高いことで有名です。橋本選手は、『僕の理想は、難度の低い技をおろそかにせず、きっちりやることです』と話しています。大技を狙いでだけでなく、初歩的なところをきっちりやる、というのができそうで、できないところでしょう。私が陶芸で意識することは、ドベ(泥)でロクロ周りを汚さず、最終的な削りをいかに少なくすることです。それは、最初から最後まで正確性を意識することに他なりません。粘土を無駄にせず費用や片付けを減らし、限られた時間とコストの中で継続していくことが大切なファクターになります。いつやっても同じクオリティで作陶する技術が大切という点で、オリンピックで見た橋本選手を体操に通じるものがあります。