これまでの経験や思考で自分ロボットになろうとしない。
鈴木俊隆(著)『禅マインドビギナーズ・マインド』を読んでいます。著者は、アメリカに禅を広めた、曹洞宗の僧侶ですが、スティーブ・ジョブズも愛読し、影響を受けたと言われる本書。普段、やることがあれば、過去の成功や失敗体験にもとづいて、自分に指示を出そうとします。しかし、スケジュール、相手のこと、お金のこと、体力のことなど、色んなこと考え過ぎて動けなくなってしまうこともあります。私たちは、毎日、毎日、自分がなにをしたか、忘れるべきです。そして、なにか新しいことをしましょう。これが本当に「執着しない」ということです。もちろんなにか新しいことをするためには、過去を知らないといけない。それはかまわないのですが、ただ行ったことにとらわれなければいいのです。後悔はしない。ただ振り返るだけです。そうすれば、これからなにをしたらいいのかわかってきます。しかし、未来は未来であり、過去は過去であり、今だけが新しいことをするときです。これが私たちの姿勢であり、生き方です。何事にも執着せず初心者の時の「無」から始めることが本来の心の状態であり、そのような状態にある時こそ、常識にとらわれない新しい創造ができる、と著...