自分に必要だからつくる。
今は写真撮影のほうは休まざる得ないので、必然的に陶芸中心になってくる。写真は最近、焼き上がった器たち。ブルー主体の器たちだが、私の好みが反映されている。空いた時間に久しぶりに、西村佳哲『自分の仕事をつくる』を読んでいるが、その中にスターネット創立者故馬場浩史氏の言葉が心に響いたのでメモ。僕は自分の個人的なことを、きちんと掘り下げて、一つ一つ形にしていきたい。別に一万人を相手にしなくたっていいでしょう?自分がつくっているものは、自分に必要だからつくるんです。この茶碗も、ただ売るためにつくりだしているのではなくて、まず自分が使いたい、カフェで使いたい。目的はハッキリしている。そうでないと僕はモノをつくれない。自分が着たいとか、そういことが重要だと思うんです。自分が欲しいものを少し多めにつくって、”好きな人がいたらどうぞ”っていうスタイルです。少しでも多くのモノをつくって売ろうとなると、一番安易なところにチューニングしていくしかないじゃないですか。しかしそれは、確実に目的を見失いますよね。P208西村佳哲『自分の仕事をつくる』もともと、馬場氏は「TOKIOKUMAGAI」ブランドのプロデュー...