岡本 浩一(著)『上達の法則』を読んでいます。
仕事でも趣味でも何でもコツを掴むのが早い人がいます。その差は何でしょうか?
その秘訣について、気になった箇所をメモします。
ある程度、コンスタントに練習するようになれば、どんな形でもいいから、記録やメモをとったり工夫を始めるべきである。
茶道では、奥伝といって、流派の異なる人には見せないし、流派が同じでも、ある水準に達してない人には見ることすら禁じている点前がある。体で覚えなければならない点前なので、公然とノートをとることは許されない。けれども、実際には、どの人も、習った日に大急ぎで帰宅して、忘れぬうちにノートに書き留めるのである。一度や二度ではとても覚えられないし、一種目について念に一度稽古を受けられるかどうかなので、稽古の直前にはノートを見直し、ノートや記録があいまいなところをみつけ、稽古に出る。稽古に出たら、そのいくつかのヤマにについて真剣に手直しをしてもらい、稽古が終わったらまた急いで帰宅して、あいまいだったところを書き足すということを繰り返す。このようにするものだから、一種目についてノートが完成するのに、数年がかかることになる。
著者はノートをとるという行為そのものが心理的な自我関与を高め、自分自身とのコミットメントを強めている、と言います。
そもそも文字としてアウトプットすることで、理解が深まり記憶に残る、と言うことは疑う余地のない事実ですが、要約力がアップすることも間違いないでしょう。
普段、気づいたことをメモしたりブログに記録しますが、ポイントや課題に着眼しようとすることで、ただ読み流すだけの場合より洞察力が高まります。
こまめにノートにとって自分自身とのコミットメントを強めていきたいものです。
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